公開: 2022年10月29日
更新: 2022年11月26日
20世紀のオーストリア、ウィーン大学で精神医学を研究していた、アスペルガー博士は、精神疾患を持つ子供たちの中に、特定の対象について強い興味を持ち、特別な才能を発揮できる人々がいることを発見しました。そのような精神疾患は、アスペルガー症候群と名付けられました。そのような精神疾患をもつ子供たちは、自分が興味をもつ特定のテーマについては、普通の子供たちよりも強い興味を示し、高い能力を発揮する子供も少なくありません。ただ、そのような子供たちは、一般に人間関係には全く関心を示さない例が多く、社会性に富んでいない子供たちが見られます。
例えば、絵画を描く能力が非常に高くても、社会性の低い子供、楽器を演奏したりする能力は高くても、他の分野の知識には全く興味を示さない子供、数学や科学の問題には強い関心を示しながら、国語などの他の科目については全く興味を示さない子供などがその例です。一般社会で、「天才」と呼ばれる人々の中には、このような傾向を強く持っている人々が少なくありません。